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植物に覆われた砂丘の上に昇る満月
植物に覆われた砂丘の上に昇る満月

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驚きとインスピレーション、そして景勝の地、White Sands National Parkへようこそ。 White Sandsでは、広大な夕空を背景にした真白な砂丘をはじめ、忘れがたい景色を楽しむことが出来ます。しかし、適切な準備をしておかないと、思わぬトラブルが起こることがあります。毎年、パークレンジャーは、多数の捜索救助事故に対応しています。熱疲労、脱水症、けがなどによる事故が頻繁に発生します。雄大な自然を十分に満喫できるように、次の安全ガイドラインをお読みいただき、従ってください。

十分な食料と飲料水を携行
思っている以上に水分が必要になります。砂漠では、汗がすぐに蒸発し、体内の水分は急速に低下します。常に余分の飲料水を携帯してください。水が半分以下になったら、車に戻ってください。

1人あたり1日に1ガロン(4リットル)の水を携行することをお勧めします。フルーツ、ナッツやエネルギーバーなどの高エネルギースナックも持っていきましょう。砂丘には飲料水を補給できるところはありませんから、ビジターセンターで補給してください。
また、過度に衰弱したり重症にならないように、水分と食料をバランスよく摂取することが大切です。
電解質の補給あるいは塩分を摂取せずに、大量の水分を摂ると、低ナトリウム血症を起こすことがあります。もし十分に水分を補給しているのに、吐き気、筋肉のけいれんや、方向感覚の喪失を感じ始めたら、塩分が必要なことがあります。体内のナトリウム濃度を上げるために、クラッカー、プレッツェル、スポーツドリンクなどを摂りましょう。

充電した携帯電話を携行
携帯電話を充電しておきましょう。可能であればポータブル充電器も持参してください。公園内には、携帯電話を充電する機器はありません。砂丘を散策中は、携帯電話の電源をオフにするか機内モードにしておきましょう。緊急事態のためにバッテリーを節約することが、生死を分けることになるかもしれません。

緊急時には911に電話
携帯電話のデータやシグナルの強度は、公園内の場所によって大きく異なります。電話がかからない場合でも、メールを送信することが出来ることがあります。緊急事態に電話が通じない時は、911に電話してくれるように友人にメールをしてください。米国外からの携帯電話では、911を呼び出すことができない場合があります。砂丘に出掛ける前に、緊急サービスにアクセスする方法を、携帯サービスプロバイダに確認しておいてください。

計画を立てて共有する
同行しない誰かに、行き先と戻ってくる時間を知らせておきましょう。天気予報と日没時間を確認してください。天候に合わせた装備を準備し、ハイキングに十分な時間があることを確認してください。

ハイキングには1人で行かない
ハイキングには1人で行かないようにしましょう。常に子供から目を離さないでください。子供は、大人から離れてしまうとすぐに迷子になってしまいます。

自分の位置を確認
砂丘では、簡単に自分の位置を見失います。風で足跡が消えてしまい、GPSも過信できません。ハイキング中は、それぞれ特定の色とシンボルが付いたトレイルポールに注意して、それに従ってください。道に迷った時、トレイル標識を認識することがとても大切になります。ハイキングを続ける前に次のトレイル標識を探してください。次の標識が見つけられない時は、すぐに車に引き返してください。日没までにトレイル起点に戻れるように計画しましょう。

公園の地図とコンパスを携帯し、給水塔のような目印から目を離さないようにしてください。道に迷った場合、その場に留まり、砂丘の上に腰を下ろしてください。歩き回るとかえって危険で、発見されるのが難しくなります。光を反射する鏡やアルミニウムを使って、自分の居場所を知らせましょう。911に電話してください。

事前準備
白い砂に反射する日差しは、年間を通して強烈で、重度の日焼けを引き起こします。 帽子とサングラスを着用し、SPF 15以上の日焼け止めを使いましょう。冬でも露出部分には日焼け止めを塗ってください。暖かい時期には、ゆったりした薄い色の衣服、涼しい季節には暖かい衣服というように、その日の天候に適した衣服を着用してください。日没後は、気温が20~30度と急激に下がることを覚えておいてください。

また、公園の地図、懐中電灯、予備の電池、ホイッスル、非常用鏡、救急キット、天候の変化に応じて重ね着のできる予備の衣服を準備しましょう。

頻繁に休憩
熱中症は、急に発症することがあります。日陰で頻繁に休憩をとりましょう。 Dunes Driveに沿って、日除けのついたテーブルがあるピクニックエリアがあります。日除けや日傘を持ち込むこともできます。強烈な日光の下では、熱指数値が15°F (9°C)ほど上昇することがあります。日光の紫外線は正午が最も強いので、太陽の位置が低い早朝か夕方に公園に行くように計画しましょう。


自分の限界を知る


標高
White Sandsの標高は、4,235フィート(1,291メートル)です。標高の低い場所から来ると、この環境に体が順応するのに時間がかかります。頻繁に休憩して、水分を補給してください。高山病の一般的な症状には、頭痛や食欲不振があります。体調がすぐれない場合は、無理をしないようにしましょう。

熱疲労は、体内の血液量が不足することで起こります。熱疲労の症状には、吐き気、嘔吐、疲労感、頭痛、皮膚の蒼白、胃けいれん、冷感、皮膚の発汗などがあります。少しでもこれらの症状が出始めたら、立ち留まって、出来れば日除けのある場所で休みましょう。ゆっくりと水分を補給し、着ている衣服を緩めて、肌に濡らした布を当てましょう。熱疲労の症状が続く場合は、医師の診察を受けてください。

熱射病は、熱疲労が悪化した状態で、体温調整機能が働かなくなることで発症します。熱射病の症状には、錯乱、見当識障害、意識障害、発作などがあります。もし同行者に、熱射病の症状が見られる場合は、いかに早く体温を下げるかが重要になりますから、直ちに医療支援を依頼してください。

低体温症は、体温が危険なレベルに低下することで発症します。重ね着できる予備の衣服を携帯して、高エネルギーの食糧を摂りましょう。低体温症の症状には、体の震え、意識障害、疲労感、錯乱、ろれつが回らないなどがあります。


危険な天候に注意
Tularosa Basinの天候は、急に変化します。気温は、日没後や暴風雨などによって急激に下がります。ハイキングや散策をする前に、様々な天候状況に備えて、準備をしてください。

強風
2月から5月の強風の季節には、砂塵嵐で視界が遮られ、自分の位置を見失うことが多くあります。暴風時は、ハイキングを行わないでください。強風で、歩いてきた足跡はすぐに消えてしまい、トレイル起点に戻れなくなります。また、砂塵で、目や呼吸器官を損傷することがあります。

高気温
5月から8月の夏季には、White Sandsの日中の気温は100°F(38°C)を越え、夜間は約65°F(18°C)まで下がります。気温が85°F30°C)を超える場合は、ハイキングを行わないようにしましょう。

暴風
7月から9月は、 White Sandsのモンスーン季です。砂漠では、暴風が瞬く間に発生し、しばしば雨が降らなくても雷が起こります。雷雨から避難することが最も安全な対応です。嵐が発生しそうな気配を感じたり、雷の轟音が聞こえたら、建物や車内に避難して、窓を閉めてください。雷は、一番高いものに落ちる傾向があります。高い所(砂丘の上)や大地電流場所(木々の根)を避けてください。

近くに避難できる建物がない場合、低い地面の開けた場所を探してください。姿勢を低くして、両手を両耳にあてて、頭を両膝の間においてください。金属物と電気デバイスを全て体から取り外してください。同行者との間隔は、少なくと15フィートの距離をとってください。

寒気
11月から2月の冬季には、早朝と夜間の気温がしばしば氷点下になります。日中の気温は、30°F ~60°F(-1°C~15°C)の範囲で上下します。必要に応じて簡単に脱いだり着たりできる予備の衣服を持参してください。冬季は日が短いため、日没の時間を確認して、暗くなる前に車に戻れるようにしてください。

有毒生物
ガラガラヘビ、サソリ、クロゴケグモ、収穫アリなどは、ここでしか見られない有毒動物のほんの一部です。危険から身を守るため、自分が歩いている場所、手を触れるもの、あるいは座る場所に注意してください。設置されたトレイルや見通しのよい砂丘に沿ってください。植物の上を歩かないようにしてください。

絶対に、ヘビや昆虫を拾い上げたり、触ったり、いたずらしたりしないでください。もし噛まれた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。可能であれば、動物を識別するために、その動物の写真を持参してください。

そり滑り
そり滑りをする時は、安全な場所を選んでください。道路や植物が生息する地帯から離れた砂丘を選びましょう。砂丘は、冬は凍結するため、夏に比べてかなり硬くなっています。凍結した砂丘でのそり滑りは、速度が上がるため、転倒や大きなけがに注意が必要です。

危険な砂丘掘り

砂丘を掘るのは面白いことですが、砂丘は移動すること、また砂は重いということを心に留めておいてください。掘った穴が崩れ落ちると、その下にいる人は窒息することになります。

役に立つ安全情報のパンフレットをダウンロードしてください
 


各種情報とサービス

 
緊急の場合には、911または(575)437-2210に連絡してください:24時間対応。
公園の開園時間内であれば、(575)479-6124のビジターセンター:内線236、または入場ステーション:内線206にかけて、パークレンジャーに連絡してください。

Dunes Drive

Dunes Driveへの入場時間は、季節によって異なります。ミサイル実験や悪天候の場合には閉鎖されることがあります。事前に、入場時間を電話で確認するか、ウェブサイト www.nps.gov/whsa(英語)をチェックしてください。

入場料

16歳以上は、入場料が必要です。年間パスは、入場ステーションで購入することが出来ます。クレジット/デビットカードも使用できます。もっと詳しく知る- 国立公 園及び連邦政府レクリエーション地区の年間パス

ビジターセンター/ギフトショップ

ビジターセンターとギフトショップは、クリスマスの1日を除いて、年中オープンしています。開館/営業時間は、季節によって異なります。特定の開館時間やミサイル実験による閉鎖に関する情報については、電話にてお問い合わせください。

バックカントリーキャンプ

公園内でのオートキャンプは、許可されていません。プリミティブ・バックカントリーキャンプのサイトが10ヶ所あります。許可の取得については、ビジターセンターで確認してください。先着順で、事前予約はできません。特別料金がかかります。

ペット

ペットを公園内に連れてくることは許可されていますが、6フィート(1.5メートル)内の網に常につないでおかなければいけません。ペットの後始末は、買主の責任です。ペットは、建物内には入れません。

ATV車とオフロード車

ATV車とその他のオフロード車両は、公園内に入ることはできません。砂丘を走行することは固く禁じられています。違反者には罰金が科せられます。

アルコール

公園内でのアルコールは、2月1日~5月31日の期間は禁止されています。この期間以外は許可されています。

バリアフリー

ビジターセンター、オーディトリアム、ミュージアム、ギフトショップ、トイレ、遊歩道は、車椅子での利用が可能です。

トイレ

トイレは、ビジターセンターの隣の小さな建物にあります。Dunes Driveに沿ったピクニックエリアの近くにも、汲み取りトイレが設置してあります。

自転車

自転車は、Dunes Driveを走行することが許可されています。砂丘での走行は禁止されています。安全のため、ヘルメットを着用しましょう。特に見通しの悪いカーブでは車両に注意してください。

ピクニックエリア

公園には、天蓋付きのテーブルとグリルを備えたピクニックエリアが3カ所設置してあります。これらのピクニックサイトは、先着順に利用することができます。事前予約はできません。

リサイクル

アルミとプラスチックのリサイクルボックスは、ビジターセンター、ギフトショップと、ピクニックエリアに設置されています。きれいな公園を維持するために、リサイクルにご協力ください。

そり滑り

植物がほとんど生息していないDunes Driveの一部の砂丘では、そり滑りが許可されています。そり滑りをする時は、道路に飛び出さない場所を選んでください。ギフトショップでは、新品と中古のソリを販売しています。ソリを返す時に領収書を見せれば、購入価格の一部を返金してもらえます。

Last updated: December 31, 2019

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